ANAホールディングス、3期ぶり黒字 純利益894億円

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ANAホールディングスは、2023年3月期決算を発表した。純損益は894億円の黒字となった。黒字は2020年3月期以来、3期ぶり。

売上高は1兆7,074億円、営業費用は1兆5,874億円、営業利益は1,200億円となった。前期と比べて売上高が6,871億円増加したものの、営業費用はコストマネジメントの徹底により3,940億円の増加にとどめたことで、期初計画を大幅に上回った。

セグメント別では、航空事業が1,241億円、航空関連事業が23億円、商社事業が35億円の営業利益を計上した。旅行事業は2億円の営業損失を計上した。

国際線旅客は北米〜アジア間の接続需要の取り込んだほか、日本での入国制限緩和に伴う日本発のビジネス需要や訪日需要を取り込んだ。国内線旅客は全国旅行支援によるレジャー需要を獲得したほか、全路線7,000円セールによる需要喚起を行った。LCCも運航規模を拡大し、高い利用率となった。

貨物では収入や輸送量は前期を下回ったものの、大型特殊商材などの高単価貨物の輸送により、単価水準の維持に努めた。