東横イン、東横INN津田沼駅北口を閉店
大浴場はもちろん、部屋にトイレ付き!「ホテル新今宮」【はんつ遠藤の大阪・西成C級ホテル探検(14)】
実は「ホテル新今宮」の一番のウリは、10階にある男性専用の大浴場。利用可能時間は16時~24時のみだが、今回は夜にちょっとした飲み会に参加予定で時間が無く、朝に見学だけさせてもらうことにしてシャワールームを使用し、身支度を整えてからホテルを出て、JRで京橋駅近くでの飲み会へと向かった。
翌朝。「ホテル新今宮」のチェックアウト時刻は少々遅めの11時までなので、ゆったりとした気分で大浴場を見学することに。10階にはオープンスペースがあり、自動販売機も設置されていた。スペースでは中華系旅行者の団体がミーティングをしていて、一瞬、ここが日本だかどこだか分からない錯覚に陥った。
その反対側が大浴場だった。稼働は24時までゆえに、もちろん水と化していたが湯船も広く、朝ということもあるが、なんとも明るい晴れやかなオーラがただよっていた。
しかもサウナルームまで!(18時~22時のみ)
ほぼ同料金である隣の「HOTEL SUNPLAZA」は朝も大浴場が使用できるが、前回のように混んでいて断念することもある。こちらは部屋にトイレがある。しかしウォシュレットは無い。館内全体では少し古さを感じる。けれどアメニティは歯ブラシの他にシェーバー、ブラシまで付く。
チェックアウトをして外に出て、通りから両ホテルを眺めながらどちらが良いだろうか?と少し悩んだが、結局はどちらも甲乙つけ難く、どちらも素晴らしい“高級西成ホテル”という結論に達した。
晴れていた。春を感じた。
このままコロナ禍になる以前の日常に戻って欲しいと、思った。
■プロフィール
はんつ遠藤
1966年東京生まれ。早稲田大学卒。不動産会社勤務を退職後、海外旅行雑誌のライターを経て、フードジャーナリスト&C級ホテル評論家に。飲食店取材軒数は1万軒を超える。主な連載は「週刊大衆」「東洋経済オンライン」など。著書は「取材拒否の激うまラーメン店」(廣済堂出版)など27冊