ANA「ピカチュウジェットNH」、6月4日デビューへ 台湾で塗装作業進む

全日本空輸は5月22日、ボーイング787-9型機の特別デザイン機「ピカチュウジェットNH」(機体記号:JA894A)のデカール貼り付け作業を台湾・桃園国際空港のEvergreen Aviation Technologies Corporation(EGAT)で公開した。6月4日から国際線定期便として運航する。

機体全体にわたってレックウザが巻き付くように大きくあしらわれたデザインで、その周りにポケモンたちが空を飛ぶ様子が描かれている。左側にはリザードンやエモンガ、モクロー、右側にはピカチュウやトゲキッス、ラティオス、ラティアス、アーマーガアの姿を見ることができる。デザインの象徴となっているレックウザのイラストの大きさは全長約55メートルだという。

機体は重整備を兼ねて4月25日にEGATに入り、塗装作業は5月8日から始められた。22日の時点では、塗装作業は概ね完了しているものの、細部の仕上げなどを残した状態で、EGATのスタッフがマスキングを剥がす作業を行っていた。完成は24日の予定で、羽田空港へフェリー後、6月3日に格納庫でお披露目会が行われる。

初便は6月4日の東京/羽田午前10時50分発バンコク行きのNH847便となる。その後の運航対象路線は、東京/羽田〜バンコク・シンガポール・ジャカルタ・マニラ・ホーチミンシティ・デリー・シドニー・バンクーバー・ホノルル線。運航路線はオペレーションの状況によるため、当日まで決定しない。運航期間は5年間を予定している。

機内では、専用デザインの座席のヘッドレストカバーやドリンク提供の紙コップ、カクテルナプキン、客室乗務員のエプロンを用意するほか、特別バージョンの機内BGMを流す。利用客には、搭乗記念品として木札、ステッカー、搭乗証明書の3点を配布する。

ANAは過去にポケットとのタイアップによる「ポケモンジェット」シリーズを2016年まで運航しており、ポケモンが描かれた飛行機を運航するのは約7年ぶりとなる。

チャイナエアライン ピカチュウジェット CI B-18101▲チャイナエアラインの「ピカチュウジェットCI」

なお、航空会社とポケモンとのコラボによる「ピカチュウジェット」シリーズはこのほか、スカイマークの「ピカチュウジェットBC」(機体記号:JA73AB)、「ピカチュウジェットBC2」(同:JA73NG)、チャイナエアラインの「ピカチュウジェットCI」(同:B-18101)、スクートの「ピカチュウジェットTR」(同:9V-OJJ)、ティーウェイ航空の「ピカチュウジェットTW」(同:HL8306)が運航中で、「ピカチュウジェットNH」は6機目となる。

▲「ピカチュウジェットNH」の完成イメージ

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