フードジャーナリストが本気で選ぶ地方の美食・青森編【はんつ遠藤の全国本気グルメ】

こんにちは!フードジャーナリストの、はんつ遠藤です。

僕は仕事がら毎年全国各地に伺います。20数年で取材に伺った飲食店は1万軒を超えました。さまざまな地に素晴らしき飲食店が目白押しの昨今、旅行や仕事で訪れても、どこに行って良いか分からない。そんな声も聞こえてきます。
はんつ遠藤の全国本気グルメ。第5回は青森県青森市!

海食亭 むつわん

新鮮な海産物の宝庫である青森県。有名な大間のまぐろを筆頭に、ほたてや雲丹など時期はありますが、様々な魚介が水揚げされます。青森市で海鮮丼といえば「むつわん」。開店前から行列ができることも多い大評判店です。入口で靴を脱いで上がるスタイルで、清潔感も漂います。海鮮丼は時期で少し変わりますが、海峡まぐろの生や陸奥湾で採れた鯛やほたてなどが乗り、なんと1,000円(2023年3月時点)。味噌汁はカニ出汁が多いそうです!

住所:青森県青森市大野字山下146-40
電話番号:017-729-8999

一八寿し

創業1964年。東京新宿などで修業を積んだ店主が地元に戻り、屋台から初めて現在の地に。質屋の蔵を改装する事3回。現在の大所帯になりました。素敵なのは観光客のみならず地元の方たちに支持されている点。「にぎり(松)」がイチオシです。まぐろや雲丹、かずのこなどの他、鮮度抜群の身が締まった深浦産ひらめ、陸奥湾のほたてなど(ネタは時期により変更)。夏季限定で「ほや水物」も。お酒もビール、日本酒、ワインなど幅広いです。

住所:青森県青森市新町1-10-11
電話番号:017-722-2639

くつろぎ居酒屋 すぎのこ

善知鳥や田酒、豊盃、亀吉などの青森の地酒を頂きながら、地元の海産物のお刺身。これでも充分に満足ですが、他の居酒屋を圧倒するのは、幅広き料理ラインナップ。なんと金木産の馬刺しも揃えたり。特に凄いのは「国産黒毛和牛のすき焼き」。見ただけで美味しさが伝わる一品をスタッフが給仕してくれます。玉ねぎ→和牛肉の順で焼いて行き、和牛肉のとろけるような柔らかさと上質な脂の旨み、文句なしのジューシーさを堪能。まさに最高です。

住所:青森県青森市橋本1-6-10
電話番号:017-774-0558

ブーケ・ド・フランス

閑静な住宅街にある1軒家のフレンチレストラン。テーブルの間隔が広く、明るくてゆったりとした雰囲気も魅力です。オーナーシェフの奈良崎裕道氏は、青森出身で高校の調理科出身。八甲田ホテルで修業を積んだあと、東京のフレンチレストラン「シェ松尾」などでも4年間腕を振るいました。ランチ、ディナーともにコース料理で、内容は常に変わるスタイル。数あるワインのほか、青森なので田酒など日本酒もセレクトできるのもGOOD。

住所:青森県青森市虹ヶ丘1-10-7
電話番号:017-772-7967

Wiener Cafe Konditorei Straus(シュトラウス)

1891年創業の「甘精堂」による洋菓子店。5代目の三浦祐一氏は早稲田大学卒業後、菓子学校も出て、オーストリアはウイーンでカール・シューマッハー氏などのもとで修業を積み、「コンディトア・マイスター」にも合格。ヨーロッパ風の素敵なインテリアで満ち溢れた店内です。看板商品は「ザッハートルテ&ヴィーナーメランジュセット」。ミルクの泡を浮かべたコーヒーと、ザッハートルテの組み合わせです。各種スイーツはテイクアウトも。

住所:青森県青森市新町1-13-21
電話番号:017-722-1661

■プロフィール  
はんつ遠藤
1966年東京生まれ。早稲田大学卒。不動産会社勤務を退職後、海外旅行雑誌のライターを経て、フードジャーナリスト&C級ホテル評論家に。飲食店取材軒数は1万軒を超える。主な連載は「週刊大衆」「東洋経済オンライン」など。著書は「取材拒否の激うまラーメン店」(廣済堂出版)など27冊