ANA、受託手荷物の適用ルールを変更 日本発エコノミー「Light」運賃では1個に
30年前ならこれがビジネス? エミレーツのプレミアムエコノミーがスゴイ【さかいもとみの旅力養成講座】
2階建て超大型旅客機「エアバスA380型機」を100機以上保有する、アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイをハブとするエミレーツ航空。
ファーストクラスにはシャワーがあったり、ビジネスクラス後方にはバーカウンターがあったりと、まさに「空飛ぶホテル」の名に負けないサービスを誇る同社ですが、これ以上のサービス向上が不可能と考えたのか、今度は「レベルの高いプレミアムエコノミークラス(プレエコ)」の設定を開始し、主要路線への導入を図っています。
ロンドンを拠点とする筆者はこのほど、同社のエアバスA380型機に乗る機会があったのですが、その際にプレエコの座席を体験することができました。
予約が最初に埋まるのがプレエコ
エミレーツ航空が最もたくさんの便数を投入しているのがロンドン線です。ドバイからロンドンにある最大規模の国際空港・ヒースロー空港に1日6往復を全てエアバスA380型機で飛ばしているほか、ロンドンの第2空港・ガトウィックに1日3往復運航。それでもなお需要が吸収できないとあって、LCCライアンエアーのハブ空港としても知られるスタンステッドにも1日2往復乗り入れており、ロンドンに1日計11往復を運航しています。そんな経緯もあって、ヒースロー空港に入る道路には、同社のエアバスA380型機の巨大模型が飾られているほどです。
そんなドル箱ルートであるロンドン線で新たにどう稼ぐかを考えた時、エコノミークラスの高級化に向かうというのも一つのアイデアだったのでしょう。ドバイ〜ロンドン間は7時間弱と昼行便であれば横にならなくても済む距離、でも普通のエコノミーではきついという人々の需要を見事に取り込んだといえます。プレエコを設けることで、こうした人々の希望を叶えたわけです。ロンドン線の客室乗務員は「予約が先に埋まるのはプレエコ、いつも満席」と嬉しそうに話してくれました。