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ANA、7年ぶりポケモン塗装機「ピカチュウジェット」就航 羽田にファン詰めかける
全日本空輸(ANA)は6月4日、ボーイング787-9型機の特別塗装機「ピカチュウジェットNH」(機体記号:JA894A)を就航させた。2028年までの5年間運航する。初便は東京/羽田発バンコク行きのNH874便で、午前11時10分に羽田空港を出発した。
特別塗装機の運航は、ポケモンが展開する航空・観光業界の支援プロジェクト「そらとぶピカチュウプロジェクト」にANAグループが参画したことによるもの。ANAはかつて、ポケモンとのタイアップで「ポケモンジェット」シリーズを2016年まで運航しており、ポケモンが描かれた飛行機を運航するのは約7年ぶりとなる。
機体全体に11種類の空を飛ぶポケモンたちが描かれており、左右両側にわたって巻き付く全長55メートルのレックウザのイラストが象徴的なデザインになっている。左側にはビビヨンやエモンガ、モクロー、リザードン、右側にはそらとぶピカチュウやトゲキッス、ラティオス、ラティアス、アーマーガアなどの姿を見ることができる。
塗装作業はエバー航空とゼネラル・エレクトリック(GE)の合弁会社である台湾のEvergreen Aviation Technologies Corporation(EGAT)で、5月8日から24日までの16日間かけて行われた。6月2日に桃園国際空港からフェリーフライトで羽田空港に到着し、翌3日に格納庫でお披露目された。
就航初便となったNH847便の出発前には、パイロットの制服姿のピカチュウがゲート前に登場。搭乗を待っていた同便の乗客や、居合わせた空港利用客から歓声が上がった。同便を利用した189名には記念品のトートバッグが配られた。
ランプでは客室乗務員と地上係員が横断幕で出発を見送った。プッシュバック中には、BC302便として鹿児島から到着したスカイマークの「ピカチュウジェットBC」(ボーイング737-800型機、機体記号:JA73AB)と共演を果たすシーンもあった。第3ターミナルの展望デッキには、ピカチュウジェットをカメラに収めようと大勢の見物客が詰めかけていた。
ANAによると、10月28日までの夏ダイヤ期間中は、東京/羽田〜バンコク・シンガポール・ジャカルタ・マニラ・ホーチミンシティ・デリー・シドニー・バンクーバー・ホノルル線に投入される可能性がある。具体的な投入スケジュールはオペレーションの状況で左右されるため、事前の告知はないという。(以下、写真12枚)
▲第3ターミナルの展望デッキに詰めかけた大勢の見物客に見送られて出発する「ピカチュウジェットNH」
▲NH847便と折返しのNH850便の利用客に配られる記念品のトートバッグ
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