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サフラン、カンタス航空の超長距離路線向け新ビジネス座席を初展示 AIX2023に
サフランシート(Safran Seats)は、カンタス航空の超長距離路線用機材に設置する新型ビジネスクラスを、ドイツ・ハンブルクで開催されている、航空機の客室インテリア見本市「エアクラフト・インテリアEXPO(AIX)」に初出展した。
カンタス航空が実現を目指す、オーストラリアとニューヨーク、ロンドンをノンストップで結ぶ「プロジェクト・サンライズ」向けのエアバスA350-1000型機12機に、最長22時間の長時間のフライトに適したシートとして、ビジネスクラスにサフランシートの「Unity」を採用。世界初導入する。
ドア付きの個室型ビジネスクラスで、「1-2-1」配列で52席を設置する。全長2メートルのベッドとなり、健康への視点や人間工学に基づき、高い快適性を取り入れた。モニターは18インチで、大型のダイニングテーブル、ワイヤレス充電、中央席には電動のプライバシーディバイダーを備える。
通常のリクライニングのほか、ヘッドレスト部分のみ前後に位置調整できるユニークな機能も擁する。ヘッドレストの部分に枕を置いて過ごす人の快適性が高められるという。
「プロジェクト・サンライズ」は、当初2023年前半の実現を目指していたものの、新型コロナウイルスの影響で延期。2025年後半の運航開始を予定している。ブルームバーグによると、次期最高経営責任者(CEO)のバネッサ・ハドソン最高財務責任者(CFO)は、乗継便より20%高い運賃とする見通しを示したという。