“封印中”は乃木坂MVも 羽田2タミ国際線、3年3か月ぶり再開に向け準備中

3年以上にわたり“眠り続けていた”羽田空港第2ターミナルの国際線施設が、いよいよ7月19日に復活する。

2020年に予定されていた羽田空港の国際線大増便に備えて第2ターミナルの南側に整備された同施設は、同年3月29日に全面供用を開始した。全日本空輸(ANA)の北米・欧州・アジア・オセアニア方面の国際線21路線が乗り入れる予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大によって国際線は大幅に減便。同施設の運用は、オープンからわずか12日後の同年4月10日を最後に休止された。

▲ANAは休止中の同施設を活用した空港・機内結婚式プランを2021年に販売

休止期間中、無人となった同施設は、数々のドラマやCMのロケ地として活用された。最大高さ18メートルという膜屋根が特徴の開放感ある出発ロビーでは、俳優の堺雅人さん主演のテレビドラマ「半沢直樹」や、アイドルグループ・乃木坂46の楽曲「好きというのはロックだぜ!」のミュージックビデオが撮影されたほか、ANAの社内コンテストも開かれた

その後、日本の水際措置撤廃や各国の入国制限緩和により、国際線の旅客需要は大幅に回復。現在も運休・減便したり開設が延期されたりしている路線はあるが、羽田空港を発着するANAの国際線は多くが運航を再開している。

運用再開後の国際線施設は当面の間、午前5時から午後1時30分までの時短運用となる。10月28日までは午前8時55分発の香港行きNH859便、午前9時50分発の台北/松山行きNH851便、午前9時55分発のロンドン行きNH211便、午前10時5分発の上海/虹橋行きNH969便、午後1時20分発の台北/松山行きNH853便の5便が第2ターミナルから出発する。

ANAによると、今後も国際線の増便に合わせて第2ターミナル発着便を拡充する予定。第2・第3ターミナル間の移動は15分程度要することもあるため、同社は利用便の使用ターミナルを事前に確認するよう呼びかけている。

▲7月19日に運用再開を控えた第2ターミナル国際線施設の出発ロビー

▲自動手荷物預け入れ機26か所

▲有人カウンターは12か所

▲上級会員用の「ANA SUITE CHECK-IN」

▲飲食店などが出店する4階一般エリア

▲シャッターで閉ざされている国際線施設の入り口