炭治郎がドア横で歓迎 ANAのQ400「鬼滅の刃ぷろっぷ」就航、7月中にも3機体制へ

全日本空輸(ANA)は7月14日、ボンバルディアDHC8−Q400型機の特別デカール機「鬼滅の刃ぷろっぷ」(機体記号:JA846A)を就航させた。初便は大阪/伊丹発、福岡行きのNH1153便で、伊丹空港では企画を発案した整備士らが出発を見送った。

テレビアニメ「鬼滅の刃」とのタイアップによるもので、アニメの主人公の竈門炭治郎と、妹の竈門禰豆子を描いた縦横56センチのデカールを機首部分に貼り付けた。機体左側ではパイロット姿の炭治郎がドア横で乗客を出迎える。右側の禰豆子は客室乗務員のエプロン姿だ。イラストは特別機のための描き下ろしで、どちらも背景にはDHC8−Q400型機が描かれている。また、機内では、アニメに登場する9人のキャラクターを描いたステッカーを各座席の背面テーブルに貼り付けた。

デカールの貼り付け作業は那覇空港のMRO Japanで行われ、フェリーフライトは7月14日午後1時50分頃に伊丹空港に到着した。

就航初便となったNH1153便の出発前には、同じタイアップによるデカール機「鬼滅の刃じぇっと」の2号機(ボーイング767-300ER型機、機体記号:JA608A)と3号機(ボーイング777-200ER型機、JA745A)が偶然姿を見せ、「ぷろっぷ」の就航に華を添えた。

同便は満席となる74人(ほか幼児3人)が利用。3連休前とあって家族連れの姿も目立ち、搭乗前にデカールの炭治郎と記念撮影する人も少なくなかった。同便は午後定刻の午後3時10分に出発し、同17分に離陸した。

ANAは2021年12月から「鬼滅の刃」とのタイアップを始め、2022年1月31日から特別デザイン機「鬼滅の刃じぇっと」初号機(ボーイング767-300ER型機、JA616A)の運航を開始。同年3月26日には2号機、10月3日には3号機を就航させている。

▲ANA整備センターの竹中祐梨菜さん

タイアップでは当初、ボンバルディアDHC8−Q400型機のデカール機を運航する計画はなかったが、機体のライン整備を担当するANA整備センターの竹中祐梨菜さんが、大型機が就航していない地方路線でもタイアップを楽しんでもらいたいと提案した。今般就航したJA846Aに加え、JA844A、JA850Aの2機にも同様のデカールを貼り付け、7月中にも3機体制になる見込み。運航終了時期は未定だという。また、7月25日からは、「ぷろっぷ」を含む全てのDHC8−Q400型機の運航便で、機内デカールと同じデザインのステッカー(9種+シークレット1種)を希望者に配布する。

▲那覇空港から伊丹空港に到着したフェリーフライト

▲伊丹空港で共演した「鬼滅の刃ぷろっぷ」の初便と「鬼滅の刃ジェット」3号機

▲▲伊丹空港で共演した「鬼滅の刃ぷろっぷ」の初便と「鬼滅の刃ジェット」2号機