“ともに走り続けた、友へ” JR東海、20年の歴史に幕下ろした「AMBITIOUS JAPAN!」車内チャイムに惜別メッセージ

東海道新幹線でお馴染みだった車内チャイム「AMBITIOUS JAPAN!」が、7月20日で20年の歴史に幕を下ろした。21日の始発からは、JR東海のCMにも採用されている楽曲「会いに行こう」に切り替わる。

「AMBITIOUS JAPAN!」は、2003年10月1日の東海道新幹線品川駅開業のPRキャンペーン向けに制作された楽曲。アイドルグループ・TOKIOの28枚目シングルとしてリリースされ、同年11月24日から東海道新幹線の車内チャイムとして使われるようになった。始発駅の発車後と終着駅の到着前はAメロの一部、途中駅の到着前と発車後はサビの一部をアレンジしたメロディーが流れていた。

JR東海は今年6月、この「AMBITIOUS JAPAN!」の車内チャイムを7月21日から新曲に切り替えることを発表。SNS上には「思い出の曲だった」「寂しい」などと、終了を惜しむ声が寄せられた。

「AMBITIOUS JAPAN!」の最終日となった7月20日、JR東海は「20年間の感謝を込めて、わたしたちからの手紙です」として、感謝の思いを込めたメッセージを公式ツイッターに投稿。「ともに走り続けた、友へ」と題したメッセージに、リプライ(返信)欄には「20年間ありがとう」などといった反響があり、TOKIOの国分太一さんも「#ありがとうAMBITIOUSJAPAN」のハッシュタグを付けて「新幹線 お世話になりました こちらこそ」と投稿した。

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このメッセージは当初、新聞の一面広告用として用意されたものだったが、「より多くの人の目に留まるように」と東海道新幹線の主要駅にポスターとして掲出されることが決定。東海道新幹線の主要駅で7月20日の1日限定で掲出されることになり、東京駅には改札口やコンコースなどに約40枚が貼り出された。

「AMBITIOUS JAPAN!」が流れた最後の列車は、午後11時54分に広島駅に到着する「のぞみ89号」だったと見られる。あす21日からは、音楽家の岩崎太整さんが書き下ろし、歌手のUAさんが歌う「会いにいこう」に変更される。なお、JR西日本の車両では、現行の「いい日旅立ち・西へ」が引き続き使用される。

▲新大阪駅に1日限定で貼り出されたポスター(JR東海提供)

▲東京駅に1日限定で貼り出されたポスター