はとバス、羽田の滑走路脇で撮影ツアー 夏の土日運行、13,000円

はとバスは、羽田空港の制限区域内をオープントップバスで巡るツアー「羽田空港ベストビュードライブ」を7月22日にリニューアルした。新たなツアーでは、滑走路脇に降り立つ時間が設けられ、目の前を飛行機が離着陸する迫力のシーンを体感できるようになった。

ツアーは東京駅から徒歩5分の複合施設「京橋エドグラン」発着。羽田空港まで大型バスで移動後、第2ターミナルで2階建てのオープントップバスに乗り換え、同空港の制限区域を含むエリアを約70分かけて巡る。制限区域ではルーフを閉めて走行するが、滑走路脇ではルーフを開け、飛行機を見学する時間が設定されている。

第2ターミナルを出発したツアーバスは、7月19日に運用再開したばかりの国際線施設73番スポット付近から制限区域に入り、ターミナルビルに沿って北側に進む。その後、サテライト48番スポット手前のエアサイド連絡橋を渡って第1ターミナル側に向かい、北側の24番スポットから南側へターミナルビル沿いに走行。車内では、その場で見える飛行機や航空会社に関して、バスガイドがアナウンスで詳細な解説を入れる。

1番スポットを通過すると、バスはトンネルを通って第2ターミナル側の700番台スポットへ。誘導路を行き交う飛行機と並走しながら一帯を一周し、空港内で最も長いという約2キロのトンネルを潜って第3ターミナルに向かう。同ターミナルでは南側から111番スポット付近まで走行して折り返し、A滑走路の端まで走行して34Lエンドの西側で停車。ここでルーフが開き、まずは目の前で離着陸する飛行機を車内から鑑賞する。

▲滑走路の端を横断する際、タイミングがよければ飛行機と交差することも

その後、押しボタン式の信号を通過して滑走路の端を横断し、34Lエンドの東側で再度停車。ここではバスを降りて、滑走路のすぐ側で飛行機の離着陸を待つ。降り立つ時間は約10分間。風向きや時間帯によって、離陸・着陸の方向や頻度は異なるが、概ね3〜4便程度の飛行機を見られるだろう。羽田空港の滑走路のすぐ近くに立つという機会は、我々メディア関係者でもそう多いわけではなく、目と鼻の先に迫る飛行機とその轟音に圧倒された。

再度バスに乗車し、再び73番スポット付近から制限区域外に出て見学ツアーは終了。ターミナル直結の羽田エクセルホテル東急のレストラン「フライヤーズテーブル」でハンバーグのランチを食べ、京橋エドグランに戻る。ちなみに、そのまま羽田空港を見学したい場合は、ランチ後に離団することもできる。

ツアー代金は1名13,000円。運行日は9月10日までの土・日曜で、各日午前9時発、同11時30分発、午後2時30分発の3便が設定されている。天候・気温などの条件により、オープントップバスではない屋根付きの2階建てバスで運行する場合や、警備上の理由や荒天で滑走路脇での降車ができない場合もある。なお、オープントップバスは空調設備がないため、気温が高い日は熱中症対策を万全にして参加してほしい。

▲ターミナルや展望デッキからとは違う角度で飛行機を撮影できる

▲並走中にJAL機のパイロットがツアーバスに手を振ってくれた