東海道・山陽新幹線、ピーク期の「のぞみ」自由席取り止め 年末年始など

N700S

JR東海とJR西日本は、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」号について、年末年始などのピーク期に自由席を取り止め、全席指定席として運行すると発表した。

「のぞみ」号では通常、1〜3号車に自由席が設定されているが、ゴールデンウィークとお盆、年末年始の“3大ピーク期”はこれを指定席とし、16両全てを指定席として運行する(8〜10号車はグリーン車)。対象は臨時を含む全ての「のぞみ」号で、「ひかり」号や「こだま」号などは通常通り自由席を設定する。

まずは12月28日から2024年1月4日までの年末年始に実施し、以降のゴールデンウィークやお盆も同様の取り扱いを行う。なお、対象期間中も立席特急券は発売しないものの、自由席特急券で「のぞみ」号の普通車のデッキに立って乗車することは可能だという。

JR東海によると、全席指定席化によって「のぞみ」号の指定席の供給数は1列車あたり約2割増え、より多くの利用客に着席機会を提供できるようになるという。今年のお盆期間中の東海道新幹線は指定席が早い段階で満席になり、ホームや階段が自由席に並ぶ利用客で混雑したり、乗降に時間がかかり遅延が発生したりしたことから、同社は全席指定席化により混雑緩和を図り、ピーク期の安全運行を確保したい考えだ。

なお、東海道・山陽新幹線では10月1日から、指定席を乗車の1年前からネットで予約できるサービスを開始する予定。