山手線の発車メロディー、「お口クチュクチュモンダミン」に 神田駅で5年間

JR東日本は10月2日、山手線・神田駅の発車メロディーを、同駅近くに本社を置くアース製薬の商品「モンダミン」のCMメロディーに変更した。JR東日本グループの広告事業を担当するジェイアール東日本企画(jeki)によると、企業とのタイアップによる山手線の発車メロディー変更は2012年3月以来、約11年半ぶり。

メロディーは1コーラス約12秒で、CMソングの中の「お口、クチュ、クチュ。モンダミン」のフレーズがベル音で3回流れる。外回り(2番線)ホーム、内回り(3番線)ホームともフレーズは同じだが音階が異なり、2番線の方が低いメロディーになっている。使用期間は2028年9月末までの5年間の予定。なお、神田駅の山手線ホームではこれまで「せせらぎ」と呼ばれる曲が使用されていた。

アース製薬の川端克宜CEOは、「アース製薬と言えば虫ケア商品のイメージもあるが、(そのCMソングでは)どうしても夏の印象になる」として、通年商品であるモンダミンのCMソングを採用したと説明した。

このほか、山手線ホームの駅名標に「(アース製薬本社前)」の文言が加えられたほか、各出口の入口標にはアース製薬の商品名が追加され、東口は「東口(サラテクト口)」、西口は「西口(バスロマン口)」、南口は「南口(アースジェット口)」、北口は「北口(モンダミン口)」となった。

JR東日本の首都圏エリアではこれまで、新橋駅で2010年7月にサントリーと、原宿駅で2011年3月にNTTドコモと、渋谷駅で2012年3月に日本コカ・コーラとタイアップして発車メロディーを変更した事例があるが、いずれも期間は1か月程度だった。Jekiによると、今回のように長期にわたって山手線の発車メロディーを変更するタイアップは初めてだという。

アース製薬は1892年に大阪で創業。1991年に東京・千代田区に本社を移転し、2004年に現在の本社ビルが竣工した。JR神田駅からは徒歩約5分。