JALとヤマト協業の“クロネコ貨物機”、初飛行延期 新たな日程未定

JA81YA ヤマト A321-200P2F

日本航空(JAL)とヤマトホールディングスは、共同で運航する貨物専用機の初号機(エアバスA321-200P2F型機、機体記号:JA81YA)について、11月20日に開始予定だったプルービングフライト(慣熟飛行)を整備上の理由で延期した。新たなスケジュールは未定。

両社は物流業界のいわゆる「2024年問題」に起因するトラックドライバー不足などの課題に対応すべく、貨物事業で協業を開始。3機のエアバスA321-200P2FをヤマトHDがリースで導入し、JALが整備やランプハンドリング、JAL連結子会社のスプリング・ジャパンが運航を担当する。初号機は11月6日に成田空港に到着した。

慣熟飛行はきょう11月20日から2024年3月にかけて東京/成田、大阪/関西、北九州の3空港で行う計画で、初フライトは正午に東京/成田を離陸し、北九州に向かう予定だった。

初号機はかつてカタール航空で運航されていたエアバスA321-200ceoを改修したもの。グレーをベースカラーに、機首付近にはクロネコが子猫をくわえて運ぶ姿をモチーフにしたヤマトグループのシンボルマーク、垂直尾翼にはアドバンスマークが描かれている。商業運航は2024年4月11日から開始する計画。

■関連記事
クロネコ貨物機、来年4月11日デビュー JALとヤマトが協業