関西国際空港、新国際線エリア12月5日オープン 1万平米に27店舗、南北の審査場集約

関西エアポートは、12月5日にリニューアルオープンする関西国際空港第1ターミナルの国際線エリアを公開した。

出発エリアにはウォークスルー型の免税店のほか、雰囲気が異なる4つのエリアを設け、計27店舗が新規出店する。また、南北に分かれていた出国審査場を中央に集約し、混雑緩和を図る。

新たな国際線出発エリアは約10,000万平米。商業エリアはプラザエリアを中心に、左側(北側)に“Fun”と“Curious”、右側(南側)に“Active”と“Peaceful”の計4つのエリアを設け、それぞれ雰囲気とデザインに合った店舗を配置した。出店するのは、Funエリアにベビー用品の「ミキハウス」、おにぎり「OnigiriBurger」、カフェ「プロント」、キャラクターグッズ「Anime hunt」の4店舗、Curiousエリアに「ルイ・ヴィトン」、ビアカフェ「KIX BEER」、ラーメン「MENSHO」、土産物「関西旅日記」の4店舗、Activeエリアに「DIOR」、「セガフレード・カフェ」、寿司「築地孫右衛門」、セレクトショップ「CANADIAN MORNING & TOKO」、セレクトショップ「Japan Tech」の5店舗、Peacefulエリアに民芸品「いっぴんさん」、スープ「Soup五行」、和食「日本の食堂」、ドラッグストア「ココカラファイン」の5店舗。その他、エプロンエリアを眺めながら利用できるカフェ・バー「Premium Cafe&Bar」などがオープンする。

また、ウォークスルー型の総合免税店「KIX DUTY FREE」は日本の国際空港として最大規模となる約2,500平米で、日本の空港免税店初出店となるブランドを含む化粧品や香水、酒類、タバコ、土産菓子など国内外341ブランドの商品を取り扱う。

出国審査場は、有人ブースや自動化ゲート、顔認証ゲートの数に変更はないものの、場所を集約させることで全体の混雑を緩和させる狙い。関西エアポートによると、これまでは南側の審査場に混雑が偏る傾向があったという。

関西国際空港は国際線の需要拡大を見据え、2021年から施設のリノベーションに着手。工期は4段階に分け、2022年10月26日には 第1段階として国内線エリアをリニューアル開業した。国際線エリアのリニューアルは第2段階として工事を進めていた。今後、2025年春に予定している第3段階では、大阪・関西万博に合わせて国際線の新たなラウンジや保安検査場の運用を開始する。2026年秋には第4段階として国際線出発エリアの商業施設の増設部分を開業し、最終的なエリア面積は約16,000平米となる。