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2024年の航空業界、旅客数は歴史的水準に 利益率改善、IATA予測
国際航空運送協会(IATA)は、2024年の航空業界の利益率が2.7%に改善するとの見通しを示した。スイス・ジュネーブで開催中のIATAグローバル・メディア・デー(IATAGMD)で明らかにした。
総収益は過去最高の9,640億米ドル、営業利益は493億米ドル、支出は9,140億米ドルを予測する。純利益は257億米ドルと、2023年の233億米ドルからわずかに拡大する見通し。利益率は2023年より0.1%増える。一方で、世界的な金利の上昇により、投下資本収益率は0.4%減少する。
旅客数は約47億人と予測しており、2019年の45億人を超える歴史的な水準を見込む。座席利用率は82.6%と高水準を保つとみている。貨物収入は1,110億米ドルに減少し、2021年の半分程度となるとしたものの、2019年を100億米ドル上回る。貨物量は2024年に6,100万トンと今年より300万トン増加する見通し。
燃油価格は1バレルあたり113.8米ドルと予測し、燃油費の総額は2,810億米ドルと総コストの31%を占める。業界全体で年間990億ガロンの燃料を消費し、9億3,900万トンの二酸化炭素を排出するとみている。
IATAが11月に実施した調査では、旅行者の3分の1がコロナ前より旅行回数が増えた、約半数は旅行の習慣がコロナ前に似ていると回答した。回数が減ったのはわずか7%にとどまった。