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JR四国“新装”8000系、12月23日デビュー 2027年度までに計11本リニューアル完了へ
JR四国は12月5日、特急「しおかぜ」「いしづち」で使用している8000系をリニューアルし、メディアに公開した。12月23日に団体専用列車として運転を開始し、定期列車には24日から投入する。
8000系は1992年9月にデビュー。2004年から2006年にかけて指定席を中心にリニューアルが行われており、今回のリニューアルは2回目となる。主に特急「いしづち」として使用する3両編成の「S編成」5本と、主に特急「しおかぜ」として使用するグリーン車を含む5両編成の「L編成」6本があるうち、まずはS編成1本(S4編成)の工事が完了した。
エクステリアデザインは「瀬戸の疾風」のコンセプトはそのままに、カラーリングを一新。ステンレス車体の質感は残しつつ、先頭から側面上部にかけて瀬戸内の温暖な気候や愛媛の柑橘を表すオレンジのラインを描き、窓下には香川県特産のオリーブをイメージしたグリーンのラインをあしらった。岡山・高松〜松山駅間の特急であることを明確化させるため、同じく特急「しおかぜ」「いしづち」で使用する8600系と共通の配色とした。
岡山・高松方の先頭となる8号車の指定席はシート全体をリニューアルし、全席の肘掛けにコンセントを設けた。モケットは「光きらめく柑橘」をモチーフにした暖色系のデザインで、黄色とオレンジ色を交互に配置している。
6・7号車の自由席は現行のシートをそのまま使用し、モケットを張り替えた。青色のデザインで、瀬戸内海の海をイメージしている。各列の窓側の壁にコンセントを設けた。また、7号車にあった喫煙スペース(現在は通話スペースに転用)を撤去して座席を増設。車両定員が64名から68名に変更されている。
また、全ての車両で天井照明にLED間接照明を採用。天井面だけでなく荷物棚にも光を照射し、客室全体の開放感を演出している。また、窓の日除けを横引きカーテンからロールスクリーンに変更した。
デッキ部では、6号車の和式トイレを洋式に変更。これにより、車内の全てのトイレが洋式化した。また、8号車にあった飲料の自動販売機は撤去されている。
今後、残りの編成も定期検査に合わせて順次リニューアルを行う。2024・2025年度は各年L編成・S編成1本ずつ、2026・2027年度は各年L編成2本、S編成1本の工事を予定しており、同年度までにS編成5本、L編成6本の計11本のリニューアルが完了する見込み。L編成はJR四国の車両として初めて車椅子スペースを設けるなどのリニューアルを行い、2024年8月から運行する予定。