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JAL、新規事業開発へビジネス交流会 サウナや宇宙テーマに意見交換
日本航空(JAL)は12月7日、オープンイノベーション促進に向けたネットワーキングイベント「Lab CROSS」を始めた。異業種との交流や意見交換を通じて、新規事業開発のためのアイデア創出やネットワーク構築につなげる。
JALは2025年度までの中期経営計画でESG(環境・社会・企業統治)戦略の推進を掲げており、東京・天王洲に構えるオープンイノベーションの活動施設「JAL Innovation lab」を拠点に、6月から新規事業開発への取り組みを本格化させている。
今年は「宇宙」「ネクストモビリティ」「フードテック」「サウナテック」の4分野を注力領域として、夏には社外パートナー選出のための社外向けビジネスコンテスト「JAL Wingman Project」を開催。最優秀賞に選ばれたベンチャー企業のBeer the Firstと9月から協業を始め、羽田や成田のラウンジで余剰となった白米をアップサイクルしたクラフトビール「Japan Arigato Lager」の製造・販売を開始した。
Lab CROSSはビジネスコンテストに続く取り組みで、4つの注力領域をテーマとして2か月に1回程度開催する。初回となった12月7日は宇宙事業をテーマに、元宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙飛行士の山崎直子さんと宇宙事業を手掛ける青木英剛さんを招き、宇宙と新規事業開発の親和性や宇宙での有人輸送・移動の展望について、JAL Innovation labの籔本祐介ゼネラルマネージャーとパネルディスカッションを行った。社外からは商社や製薬・運輸など約60社の70名が参加し、パネリストや参加者同士で意見交換を行った。
JALデジタルイノベーション本部 事業開発部の清水さやかさんは、「イノベーション事業は動き出したばかりで、まだ社外のネットワークが少ない」と話す。イベントを通じて、まずはJALの新規開発事業を広く知ってもらうことが狙いだ。次回はフードテックをテーマとして2024年2月に開催を予定しているという。