JAL、ビジネスクラスで焼酎「森伊蔵」を1日限定提供
JAL、エアバスA350-1000型機受領で社内セレモニー開催
日本航空(JAL)の国際線新機材として導入するエアバスA350-1000型機の初号機(機体記号:JA01WJ)が12月15日午前、羽田空港に到着。格納庫では同社の赤坂祐二社長をはじめとした赤いビブスを着用した社員約100名が横断幕で出迎える式典を行った。
A350-1000型機の初号機は、フランス・トゥールーズで受領後、現地時間12月14日午後1時13分に出発。トルクメニスタン、ウズベキスタンなどの上空を通過する南回りルートで、15日10時26分に羽田空港のA滑走路(RWY34L)に着陸した。初号機は、そのままJALの格納庫前にある駐機場の211番スポットに到着したあと、約100人の社員が見守る中、トーイングカーで方向転換し格納庫へプッシュバックされ、記念式典が開催された。
式典では、JL8102便として運航した南剛士機長と高尾誠機長、水落崇之副操縦士の3人が初号機に取り付けたタラップに登場。赤坂社長を始め集まった社員一同が拍手での出迎えからスタート。
赤坂社長はスピーチで、「非常にまたとない機会に立ち会えた」と話し、約20年ぶりのフラッグシップ機更新を喜んでいた。またA350-1000型機の仕様について「今回はファーストクラス、あるいはビジネスクラスは個室シートを装着しており、お客様それぞれにご自身の時間、空間をお楽しみいただける」とアピール。さらに「およそ777-300ERよりも25%ぐらいの燃費向上とCO2排出が削減できるスペックになっている。25%の燃費改善は、ニューヨーク線の場合ドラム缶200本ぐらい少ない」と低燃費性な機体であることを説明していた。
A350-1000型機は、2024年1月に東京/羽田〜ニューヨーク線、その後はダラス/フォートワース線へ投入される予定だが、製造元のエアバスからは「ヨーロッパの飛行機なのに、何でアメリカが先か」と怒られてしまったエピソードを笑い話として紹介。続けて「その後にヨーロッパといった順番になろうかと思う」と、今後受領する機体が増えれば欧州便への投入も進めていく考えを明らかにし、「社員の皆さんもこのA350を長く運航できるように、さらに良い飛行機に育てていって欲しい」と話していた。
フェリーフライトの運航担当者代表として登壇した南機長は、A350-1000型機について「この飛行機はこれから世界の架け橋になる飛行機。低燃費機材の先頭を走る飛行機」とし「今日のフライトにも使われている、SAF(Sustainable Aviation Fuel)と言われる環境に優しい燃料を今後一程度使用することを弊社は社会に約束しており、環境を考える航空会社の責務を形にしていく」と、最先端の機材を元にしたJALの環境への取り組みについて強調していた。
A350-1000型機の初号機は、2024年1月24日から東京/羽田〜ニューヨーク線にて運航を開始。当面は1日おきでの運航となり、年度内に予定されている2号機導入後は、同路線にデイリーで投入する。客室はファーストクラスが6席、ビジネスクラス54席、プレミアムエコノミークラス24席、エコノミークラス155席の計239席仕様で、ファーストクラスとビジネスクラスはJALとして初めて扉付きの個室タイプとなっている。