長崎IR、整備計画の認定されず

国土交通大臣は、九州・長崎特定複合観光施設区域整備計画の認定を行わないことを決めた。

長崎県とKYUSHUリゾーツジャパンが2022年4月、九州・長崎特定複合観光施設区域整備計画を申請していた。外部有識者から構成される特定複合観光施設区域整備計画審査委員会で審査を行ってきたものの、「要求基準に適合しないことから基本方針に則り認定を行わないとすることが相当」との審査委員会の見解が示されていた。

KYUSHUリゾーツジャパンは、世界35か国でカジノを運営しているカジノ・オーストリア・インターナショナルの日本法人であるカジノ・オーストリア・インターナショナル・ジャパンを中核株主とし、九州をはじめとした国内企業などから20%の出資を受け入れることを計画していた。

ハウステンボス隣接地で、カジノを含む統合型リゾート(IR)を2027年度にも開業し、開業5年目の2031年度には来訪者数673万人、売上高約2,716億円、純利益約302億円を見込んでいた。資金調達総額は約4,383億円で、このうち金融機関から約2,630億円の調達を予定していた。

IR施設には、国際会議場や展示場施設、旅客ターミナル、旅館など客室2,522室を含む複数の宿泊施設、メディカルモール、ショッピングモールなどを擁し、総面積は642,100平方メートル。カジノ施設の広さは46,480平方メートルとなる見通しだった。