ジェットブルー航空によるスピリット航空の買収、裁判所が認めず

ジェットブルー航空(エアバスA321型機)

アメリカ・ボストンの連邦地方裁判所は、ジェットブルー航空によるスピリット航空の買収を認めない判決を下した。

買収額は38億米ドルで、買収に伴い、スピリット航空の保有する発着枠などの売却をすでに発表していた。スピリット航空の航空券価格が上昇し、消費者に不利益が生じると判断された。

ジェットブルー航空は、2022年7月にスピリット航空の買収を発表。アメリカで第5位の航空会社が誕生し、「ビッグ4」と呼ばれる大手航空会社4社に対抗できるとしていた。スピリット航空の株主に対しては契約に基づき、前払いを行っている。

アメリカでは、12月にアラスカ航空とハワイアン航空の経営統合が発表されるなど、航空業界の再編が進んでいる。両社の合併ではアメリカで第5位の航空会社となる見通し。