シンガポール航空、東京/成田〜シンガポール線へのエアバスA380型機投入期間変更 2025年5月1日から
JAL、新旗艦機エアバスA350-1000就航 まずは羽田〜ニューヨーク線、777-300ER置き換えへ
日本航空(JAL)は1月24日、約20年ぶりの新たな国際線フラッグシップとなるエアバスA350-1000型機の運航を開始した。羽田空港では同社の赤坂祐二社長や、グループ社員約90名が横断幕を掲げて出発を見送った。
JALは、2004年から運航しているボーイング777-300ER型機の後継機として、A350-1000型機を導入する計画を2013年に発表。2023年11月下旬の就航を予定していたが、サプライチェーンの混乱で部品の納入遅れなどが発生した影響で、約2か月後ろ倒しとなった。就航当初は東京/羽田〜ニューヨーク線に隔日に投入し、2月1日からは2機体制でデイリー化する。
初便となったのは午前11時5分東京/羽田発のニューヨーク行きJL6便で、209名(うち幼児2名)が利用。午前11時12分に第3ターミナルの112番スポットを出発し、同41分に離陸した。機材は「AIRBUS A350-1000」のロゴが入った初号機(機体記号:JA01WJ)が使用された。
羽田空港で開かれた記念式典で赤坂社長は、「大型機の特性活用し、空間に余裕のある機内仕様を作ることができた。今までの飛行機とはかなり違う」と機体を紹介し、「ニューヨークまで少し長い旅だが、存分にお楽しみいただきたい」とアピールした。
また、初号機のフェリーフライトを担当したJAL運航本部の南剛士・調査役機長は、「羽田空港に着陸後、滑走路への走行中に、展望デッキや駐機場から皆さんが大きく手を振っている様子が見えた。格納庫では100名以上のスタッフに迎えられ、この機体に期待されている方々の思いを肌で感じた」とコメント。「長い期間をかけて導入準備を進めてきた仲間たちの熱い想いが形になって皆さんに披露できる」と就航を祝った。
JALはA350-1000型機を13機発注しており、1月24日現在、2号機まで受領済み。今年度中にも3号機を受領する。3号機の運航開始に合わせ、東京/羽田〜ダラス/フォートワース線にも投入する計画。
A350-1000型機はA350シリーズの長胴型機材で、全長は73.79メートル。2019年9月から国内線で運航しているA350-900型機よりも約7メートル長い。
客室はファーストクラスが6席、ビジネスクラス54席、プレミアムエコノミークラス24席、エコノミークラス155席の4クラス計239席仕様。現在のフラッグシップであるボーイング777-300ER型機と比べ、ビジネスクラスが5席、エコノミークラスが8席多くなる一方、ファーストクラスが2席、プレミアムエコノミークラスが16席少なくなる。
各クラスの座席配列は、ファーストクラスは「1-1-1」配列、ビジネスクラスは「1-2-1」配列、プレミアムエコノミークラスは「2-4-2」、エコノミークラスは「3-3-3」。ファーストクラスとビジネスクラスは、JALとして初めて扉付きの個室タイプとなっている。また、機内エンターテインメント(IFE)は全クラスで4K解像度モニターを導入。Bluetoothでワイヤレスイヤホンと接続できる。