欧州委員会、ルフトハンザのITAエアウェイズ株式取得を調査

ITAエアウェイズ AZ EI-IFC

欧州委員会(EC)は、ルフトハンザグループによるITAエアウェイズの株式の取得について、調査を実施すると発表した。

EU合併規則に基づくもので、イタリアを発着する複数路線で競争が低下するとの可能性の予備的懸念があるとしている。ルフトハンザグループとITAエアウェイズは、イタリア発着の複数の路線で競合関係にある。

特にイタリアと中欧やアメリカ、カナダ、日本、インド路線での競争関係のほか、ルフトハンザグループとユナイテッド航空やエア・カナダとの共同事業でのITAエアウェイズの扱い、ミラノ・リナーテ空港での支配的地位の強化についても調査する。

この取引については、2023年11月30日に欧州委員会に通知され、ルフトハンザグループは予備的懸念に対処するための確約を今年1月8日に提出していたものの、範囲と効果の両面で不十分だったという。裁定は6月6日までに行われる。