ソラシドエアの「初日の出 初詣フライト」に参加してみた【レポート】

2024年1月1日、ソラシドエアは「初日の出 初詣フライト」を実施した。初日の出フライトは出発空港を離陸したあと、上空で初日の出を鑑賞後に出発空港に戻るか、ほかの空港に着陸して終了というパターンが一般的だが、ソラシドエアは2018年の開催以来、到着地での初詣を組み合わせたツアーで提供。初日の出の周遊だけではなく、初詣を通じてソラシドエアの地元となる宮崎の魅力を体感してもらうことを目的としている。

6回目となる今年も羽田空港を出発後、房総半島上空で初日の出や富士山を鑑賞し、宮崎空港に到着。その後ツアー参加者は、宮崎屈指のリゾートを楽しめる「青島コース」、夫婦円満や安産にご利益があるとされる鵜戸神宮の参拝を含む「青島・鵜戸神宮コース」、日本神話ゆかりの地として知られる高千穂を観光する「高千穂コース」とそれぞれが申し込んだ3つのツアーコースに参加している。

フライトは羽田空港第2ターミナル、54番ゲートから6J2024便(ボーイング737-800型機)として出発。搭乗ゲートでは、機長1名、副操縦士2名(1名はアナウンス担当)と客室乗務員6名による出発前セレモニーも行われた。

代表として挨拶をした伊齋田洋機長は昨年7月に機長になったばかりで、「初日の出という特別な瞬間に皆様と空の旅がご一緒できることを大変うれしく思います。皆様の新年のスタートにふさわしいフライトを提供できるよう努力してまいります」と話していた。

搭乗ゲートでは、オリジナル搭乗証明書のほか機内で使用するルートマップやおみくじのセットを配布。おみくじはプレゼントの抽選券にもなっている。

午前6時ごろにゲートを出発した6J2024便は、そのまま房総半島に向い館山市上空へ。

6時半頃を予定していた太平洋から昇る初日の出の鑑賞のため、5回旋回したあと7時頃に進路を変更し、富士山の南側を通過しつつ渥美半島付近を経由して宮崎空港へと向かった。

機内で行われた抽選では、ソラシドエアのモデルプレーン(1/200サイズ)が6名にプレゼントされた。

このほかにも、客室乗務員によるパペット獅子舞を披露したほか、客室乗務員のひとりは大分県杵築市着物を着用し記念撮影に応じるなど、華やかなフライトに。

普段は機内食を提供していないソラシドエアだが、初日の出フライトでは機内食としておきゅうとやチキン南蛮、人参しりしりといった九州・沖縄の名物を取り入れたおせち料理を提供した。

ドリンクサービスでは通常のメニューに加えて、都農ワインの「牧内プライベートリザーブ 甲州」(白)と安心院小さなワイン工房の「マスカットベリーA樽熟成」(赤)と九州産のワイン2種類を用意。ソムリエ資格を持つ2名の客室乗務員が、ふたつのワインについて説明しながらサーブしていた。ちなみにこの2種類のワインは、ソラシドエアのオンラインショップで購入可能だ。

宮崎空港には午前8時30分ごろに到着。到着口ではオリジナル卓上カレンダーや革製キーホルダー・アルミボトルを記念品として配布。

また、宮崎県からも観光案内のパンフレットと宮崎杉を使ったストラップがプレゼントされた。

宮崎空港到着後は、ツアーコース別にバスへと乗車。プレスが同行した「高千穂コース」では、まず天岩戸神社へ向かい初詣と天安河原を散策。

その後、神楽宿で「高千穂牛の陶板焼き」をメインとした宮崎料理を堪能。

さらに、日本屈指のパワースポットといわれる高千穂峡を散策し、宮崎北部の人気スポットを1日で楽しめるツアーとなっていた。

「高千穂コース」のツアーバスは、午後5時ごろに宮崎空港に到着。定刻の午後6時45分に6J064便で宮崎空港を出発し、羽田空港へ午後8時25分頃到着。各自解散となった。

2024年のソラシドエア「初日の出 初詣フライト」は、窓側から3席、窓側から2席、通路側1席の3つから選択でき、旅行代金は60,000円からとなっていた。担当者によると、3つのツアーコースとも満席で、なかでも65,500円からと最も高い「高千穂コース」がいちばん最初に売り切れた人気コースとのこと。

初日の出を見られるだけでなく、機内でお正月気分をしっかりと味わえ、さらにパワースポットを回って御利益もありそうなソラシドエアの「初日の出 初詣フライト」。来年も開催されれば、人気のツアーとなりそうだ。