シンガポール航空、東京/成田〜シンガポール線へのエアバスA380型機投入期間変更 2025年5月1日から
AirJapan、初号機をお披露目 2月9日にバンコク就航
ANAホールディングス傘下で中距離国際線の新ブランド「AirJapan(エアージャパン)」は、初号機(ボーイング787-8型機、機体記号:JA803A)をお披露目した。
AirJapanはフルサービスキャリア(FSC)のANA、格安航空会社(LCC)のPeachに次ぐ、グループ第3のブランド。FSCとLCC双方事業ノウハウを活かし、「全く新しい空の旅」を提供するとしている。東南アジアからの訪日客を主なターゲットとして、日本らしさを訴求し、中低価格需要を取り込む。
東京/成田〜バンコク/スワンナプーム線を2月9日、東京/成田〜ソウル/仁川線を2月22日、東京/成田〜シンガポール線を4月29日に開設する。2号機(機体記号:JA801A)は4月に受領し、2025年度末までに全日本空輸(ANA)のボーイング787-8型機を改修し、計6機導入する。東南アジアの主要都市を中心に路線を拡大し、機材稼働を高めるために東アジアにも就航。中期的には関西国際空港への乗り入れも検討する。初便は満席で、以降も好調な予約が続いている。予約客の4分の3が訪日客だという。
機体デザインは白地で、ブランドカラーの藍色と曙色を後方にあしらった。垂直尾翼には、「AirJapan」の「r」と「J」をモチーフに、手と手が織り成すやさしさを表現したブランドロゴが入る。
客室乗務員は、ANAとAirJapanの2つのブランドの機体に乗務する。AirJapanの制服は「すべてにやさしい制服」をコンセプトに、客室乗務員が企画段階から構想し、性別や年齢を問わずに着用できるボーダーレスな制服とし、日本の伝統文化である「結び」「重ね」を取り入れた、日本らしさを感じられるデザインとしている。オンワード商事が製作した。
客室は全席エコノミークラスの「3-3-3」配列で、324席仕様。リクライニング角が6インチと他社より深く倒ることが可能で、シートピッチもフルサービスキャリア(FSC)のエコノミークラスと同程度となる32インチ(約81センチ)を確保している。シートのステッチにも曙色をあしらっている。
全席に充電用のUSB type-Aポート、type-Cポートを備える。個人用モニターはないものの、機内Wi-Fiを使ったイントラシステムで映画やキッズ番組、オリジナル動画などのビデオプログラムを配信し、乗客自身のスマートフォンやタブレット端末で視聴できる。インターネットは有料。
機内食は、「機内から日本を感じられる機内食」をコンセプトに、事前購入メニューを13種類用意し、最多価格帯は1,600円となる。機内で当日購入ができるメニューは56種類となる。機内販売商品も、客室乗務員が開発に携わったアロマやオリジナルアメニティ、地方名産品など19種類を用意する。