国土交通省、城端線と氷見線の鉄道事業再構築実施計画を認定

国土交通省・観光庁

国土交通省は、城端線と氷見線の鉄道事業再構築実施計画を認定した。

JR西日本の両路線の事業主体を、あいの風とやま鉄道に変更する。計画開始から概ね5年後を目途としており、JR西日本や周辺自治体が支援を行う。

鉄道施設の更新や整備、修繕経費は富山県と沿線の高岡市、氷見市、砺波市、南砺市、JR西日本の負担により支援する。県と4市はあいの風とやま鉄道に出資し、経営安定基金を設置して支援する。JR西日本は運転士や施設、電気、車両などの技術系要員の確保に協力し、150億円を拠出する。

新型車両の導入や交通系ICカードへの対応、既存設備の改良、運行本数増加やパターンダイヤ化に向けた改良、高岡駅での両線の直通化に向けた改良などに342.2億円を投じる。いずれも社会資本整備総合交付金を活用する。

2022年度の路線収支は10.86億円の赤字で、2034年度には7.06億円の赤字にまで改善することを目標としている。収支差は経営安定基金から補填する。