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ANA系新ブランドAirJapan、成田〜バンコク線開設 ほぼ満席で初便出発
ANAホールディングス傘下の中距離国際線の新ブランド「AirJapan(エアージャパン)」が2月9日、東京/成田〜バンコク/スワンナプーム線を開設し、初就航を迎えた。初便のNQ1便はほぼ満席となる310人が利用し、午後6時21分に51番スポットを出発した。
AirJapanはフルサービスキャリア(FSC)のANA、格安航空会社(LCC)のPeachに次ぐ、グループ第3のブランド。FSCとLCC双方事業ノウハウを活かし、東南アジアからの訪日客を主なターゲットとして中低価格需要を取り込むとしている。2月22日には東京/成田〜ソウル/仁川線、4月29日には東京/成田〜シンガポール線を開設し、中期的には関西国際空港にも乗り入れる計画。
成田国際空港では第1ターミナル南ウイングを発着し、ANAグループ間での乗り継ぎにも対応する。機材は全日本空輸(ANA)が運航するボーイング787-8型機を改修して転用する。客室は全席エコノミークラスの「3-3-3」配列で、324席仕様。まずはJA803Aの1機体制でスタートし、2025年度末までに6機体制に拡大する。2号機(機体記号:JA801A)は4月中旬に導入予定だという。
1路線目となる東京/成田〜バンコク/スワンナプーム線は、東京/成田発のNQ1便が月・水・木・金・土・日曜、バンコク/スワンナプーム発のNQ2便が月・火・木・金・土・日曜の週6往復。NQ1便は東京/成田を午後5時55分に出発し、バンコク/スワンナプームには午後11時15分に到着。NQ2便はバンコク/スワンナプームを午前0時15分に出発し、東京/成田に午前8時10分に到着する。2号機の導入後、4月30日からデイリー化する。
運賃体系は「Selected」、「Standard」、「Simple」の3種類。「Selected」は機内食と事前座席指定(3,000円まで)23キロまでの預入手荷物2個、「Standard」は事前座席指定(1,500円まで)と23キロまでの預入手荷物1個を含む。「Simple」は有料オプションを含まない。
東京/成田〜バンコク/スワンナプーム線は、「Selected」が片道23,800円から、「Standard」が同19,200円から、「Simple」が同15,500円から。いずれも燃油サーチャージなし、諸税別で、変更や払い戻しはできない。機内持ち込み手荷物は7キロまで無料。
初便就航に合わせて成田空港では記念式典が開かれ、エアージャパンが産学連携する東京藝術大学出身で津軽三味線奏者の山下靖喬さんが生演奏を披露。同社の峯口秀喜社長が「一番の売りである座席の広さを含めた快適性をご堪能いただきたい」と利用客に呼びかけ、「エアージャパン就航が(日本・タイ)双方の国益にかなえば非常にうれしい」とあいさつした。
峯口社長によると、東京/成田発・タイ発ともに、予約客の約75%は訪日タイ人。「東南アジア線はインバウンド7割が目標。今のところは手応えを感じている」という。
■ダイヤ
NQ1 東京/成田(17:55)〜バンコク/スワンナプーム(23:15)/月・水・木・金・土・日
NQ2 バンコク/スワンナプーム(00:15)〜東京/成田(08:10)/月・火・木・金・土・日