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東海道・山陽新幹線、出張利用のCO2排出実質ゼロに アストラゼネカと連携
JR東海とJR西日本は、東海道・山陽新幹線での移動で二酸化炭素(CO2)排出量を実質ゼロとするサービスを4月から開始する。ネット予約サービス「エクスプレス予約」の約35,000の法人会員が対象で、まずは製薬大手・アストラゼネカと連携する。JR東海によると、新幹線での移動に伴うCO2排出量を実質ゼロとするサービスは国内で初めて。
太陽光など再生可能エネルギー由来の「CO2フリー電気」をJR2社が電力会社から購入し、エクスプレス予約の法人会員の社員の出張利用分に対して、この電気を充当することでCO2排出を実質ゼロ化する。サービスを利用した法人会員に対しては、CO2削減効果の証書を発行する。サービスを利用する法人会員から徴収する追加料金は、1片道あたり「東京〜新大阪駅間で数十円程度、東京〜博多駅間で数百円程度」になるという。
アストラゼネカは2019年から、出張回数の削減やオンライン会議の活用、飛行機から鉄道利用への切り替えなど、CO2排出対策に取り組んできた。その中で、2023年8月頃からJR2社と今般のスキーム構築に取り組んできたという。アストラゼネカ社員の社員の東海道・山陽新幹線での出張に伴うCO2排出量は年間約184トン(2023年実績)で、2024年度は実質ゼロになる見込み。
JR東海 営業本部の秋山誠グループリーダーは、「CO2排出を気にして移動を控えていた人、地球環境保全に関心のある人など、より多くの企業にご利用いただきたい」と話した。