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COMAC、C919を海外で初の試験飛行 シンガポール・エアショーに出展
中国商用飛機(COMAC)は、シンガポール・チャンギ国際空港隣接地のチャンギ・エキシビションセンターで開催中の「シンガポール・エアショー」に、C919とARJ21を出展した。
C919は中国初の国産大型旅客機で、開発プロジェクトを2007年に開始。初号機は2015年11月に完成、2017年に初飛行を行っていた。158〜192席を備え、航続距離は4,075〜5,555キロ。2023年5月28日に初飛行し、4機をすでに引き渡している。静的展示するのは中国東方航空に引き渡した初号機(機体記号:B-919A)で、ビジネスクラス8席、エコノミークラス156席の計164席を設けている。開幕に先駆けて2月18日に実施した飛行試験機の飛行で、初めての海外での試験飛行を果たした。
ARJ21は78〜97席を備え、航続距離は2,225〜3,700キロ。高温や高高度地での離着陸にも対応する。2016年6月に初飛行し、これまでに127機を引き渡している。海外の航空会社では、トランスヌサ航空が4機を保有し、ジャカルタを拠点に運航している。シンガポール・エアショーには同社の機体を展示する。
この他にもARJ21には、ビジネスジェット、医療サービスジェット、緊急マネジメントジェット、消火ジェット、貨物機とすることも可能で、2機は貨物機としている。
COMACは、東南アジアの航空会社からの受注を獲得したい考えで、出展はその一環。エキシビションホールにはモデルプレーンなども展示している。