新型273系「やくも」、一般向け試乗会 倍率56倍

JR西日本は3月23日、特急「やくも」の新型車両として4月6日から運行を開始する273系の一般向け試乗会を、生山〜出雲市駅間と岡山〜新見駅間で行った。

273系は、1982年にデビューした現行の381系以来、約42年ぶりに投入される特急「やくも」の新型車両。基本4両編成で、グリーン席と普通席に加え、2〜4名用のセミコンパートメント席が4区画設けられている。

▲273系のグリーン車

試乗会にはJR西日本グループの共通サービス「WESTER」会員などから抽選で選ばれた約600名が招待された。同社によると、倍率は約56倍だったという。グリーン車やコンパートメント席を体験できる時間も設けられ、座面を引き出すことでフラットシートになるセミコンパートメント席は親子連れに大人気の様子だった。

273系は4月6日の運行開始当初は4両編成6本が投入され、最終的に4両編成11本が投入される。273系の導入に伴い、現行の381系のうち、スーパーやくも色編成を含むパノラマ編成は4月5日、国鉄色編成と緑やくも色編成は6月14日をもって運行を終了する。ゆったりやくも色の一部編成は波動用として6月15日以降も残る見込み。