ANAの国内線用787-10型機、2号機が羽田到着　初号機から中3日で

全日本空輸（ANA）が3月27日から運航を開始する国内線用のボーイング787-10型機の2号機（機体記号：JA983A）が3月24日夜、羽田空港に到着した。

787-10型機は787シリーズの最長胴型で、全長68.3メートル、全高17メートル、全幅60.1メートル。エンジンはゼネラル・エレクトリック（GE）製GEnx-1Bを装備している。ANAは2020年2月に、現在運航中のボーイング777型機の後継機として、787-10型機11機の発注を発表。国内線への導入は国内航空会社として初めてで、当初は2023年秋から導入し、今年度中に4機体制とする予定だったものの、計画が後ろ倒しとなっていた。なお、国際線用の787-10型機は2019年4月に初号機（機体記号：JA900A）が就航し、現在3機が運航されている。

客室はプレミアムクラス28席、普通席401席の計429席で、シートは国内線用の787-9型機と同様。予約画面での機材名は「78K」と表示される。

航空機の位置情報を提供するFlightradar24によると、JA983Aの日本へのフェリーフライトとなるNH9397便は、ボーイングが工場を置くチャールストンを現地時間3月21日午後3時30分に出発。ロサンゼルス、ホノルルを経由して、日本時間24日午後21時16分頃に羽田空港の204番スポットに到着した。

なお、初号機（機体記号：JA981A）はチャールストンを現地時間3月18日に出発、羽田空港に20日夜に到着しており、短期間で立て続けのデリバリーとなった。

国内線用787-10型機の就航初便は3月27日の午前10時東京/羽田発、午前11時35分札幌/千歳着のANA59便となる予定。折り返し便の午後0時半札幌/千歳発、東京/羽田行きのANA62便にも投入する。

ANAは2026年度までに発注済みの全11機を導入し、国内線の主力機材をボーイング787型機に統一するとしている。