ANA、昼間帯の貨物運賃「コンテナバリュー」を設定 羽田〜伊丹間が15,000円

NH/ANA ボーイング777-300 JA753A

全日本空輸(ANA)は、国内線旅客定期便で昼間限定の「コンテナバリュー運賃」を4月1日搭載分から新設する。

昼間帯の機体の床下貨物空きスペースを有効活用するもので、コンテナの搭載が可能な中大型機が安定的に運航する東京/羽田〜札幌/千歳・大阪/伊丹・福岡線のうち、出発時間が午前10時から午後5時までの便が対象となる。

運賃はコンテナ単位で設定され、物流業界で広く普及する「標準パレット」が1つ納まるLD3コンテナで輸送する。他社の貨物と混載とならないため、輸送中の破損や紛失のリスクも軽減できる。

航空貨物の多くは、発送手続きや集荷作業などを日中に済ませ、夜間や早朝の便で輸送されることから、昼間帯の旅客定期便の貨物スペースの利用率は重量ベースで約20%にとどまっているという。空きスペースを有効活用することで、年間約100万トンの貨物を追加で輸送できる。

片道運賃は、東京/羽田〜札幌/千歳・福岡線が20,000円、東京/羽田〜大阪/伊丹線が15,000円。一般貨物運賃を利用する企業・個人を対象となる。

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