駅名標に“隠れエビ”の装飾も　東海道新幹線、60周年機に「かっぱえびせん」とコラボ

JR東海とカルビーは、東海道新幹線とスナック菓子「かっぱえびせん」がともに60周年を迎えることを記念して、コラボキャンペーンを展開する。東京駅では5月8日、コラボを記念して運転された「おかしな新幹線かっぱえびせん号」の出発式が行われ、特別車掌に任命されたアイドルグループ「ももいろクローバーZ」の百田夏菜子さんが登場した。

キャンペーンでは、コラボ仕様の特別パッケージのかっぱえびせんを5月13日から順次発売。うすしお味とフレンチサラダ味の2種類で、どちらも袋に東海道新幹線のN700Sと車掌姿のキャラクターを描いた。イラストでは、N700Sの車体側面のロゴマークが「EBI700S」になっている。それぞれ数袋に1袋の確率でレアパッケージがあり、うすしお味には0系、フレンチサラダ味には923形「ドクターイエロー」が描かれているという。

また、8月中旬からは、東海道新幹線の駅名標にかっぱえびせんのエビのステッカーを貼って装飾する。エビの形をひらがなの「し」に見立て、「岐阜羽島（ぎふはしま）」の「し」の部分などに貼り付ける。60周年にちなんで計60匹分の“隠れエビ”を各駅のコンコースなどに掲出し、見つけた数によって景品が当たるキャンペーンも実施する。JR東海によると、駅名標に装飾を施すのは同社として初めてだという。

「かっぱえびせん号」は、東京駅正午発の「のぞみ227号」（N700S、J11編成）の一部車両を貸し切って運転。60周年にちなみ、60歳の“かっぱえびせんファン”60人が招待された。イメージカラーが赤で、グループの楽曲中で「エビ反りジャンプ」を披露していることから特別車掌に任命された百田さんは、制服と制帽姿で登場。小袋入りかっぱえびせんが約9メートル分つながった“かっぱえびせんテープ”でテープカットを行ったあと、「Zポーズ」で元気よく出発合図を送った。

出発式の開始直前には、隣のホームに923形「ドクターイエロー」（T5編成）が偶然入線し、目を輝かせた百田さんが「ドクターイエローと一緒に撮ってください」と報道陣に呼びかける場面もあった。

東海道新幹線は1964年10月1日に東京〜新大阪駅間が開業。かっぱえびせんはカルビーを創業した松尾孝氏が幼少期の好物だったカワエビの天ぷらに着想を得て、1964年に発売。ともに今年で60周年を迎える。