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IATA、2024年の収益見通しを上方修正
国際航空運送協会(IATA)は、2024年の収益見通しを上方修正した。
純利益は305億米ドル、純利益率は3.1%を予想している。2023年12月に発表した予測では、純利益を257億米ドル、純利益率を2.7%としていた。2023年は純利益は274億米ドル、純利益率は3%だった。全地域で利益を見通している。
また、総収益は9,960億米ドル、総費用は9,360億米ドル、旅行者数は49億6,000万人といずれも過去最高を予想する。貨物量は6,200万トンで、貨物収入は1,200万米ドルを想定する。貨物収入は2021年からは大きく減少するものの、2019年の水準を上回っている。
一方で、9%を超える資本コストを上回る利益は達成できていないとしており、乗客1人あたりの収益は6.14米ドルと薄利であることを強調し、ウィリー・ウォルシュ事務総長は、収益性が高まることで「顧客のニーズを満たす製品や、2050年までにネットゼロ炭素排出を達成するために必要な持続可能性なソリューションへの投資が可能になる」とした。
原油価格の高騰は深刻化し、燃油費は1バレルあたり113.8米ドルと、全運用コストの31%を占める見通し。持続可能な航空燃料(SAF)は全需要の0.53%に生産量が増加し、このコストは通常のジェット燃料より24億米ドル高い、37億5,000万米ドルになるとした。
運航便数は3,870万便で、座席利用率は82.5%と好調を維持しており、これは航空機とエンジンのサプライチェーンの問題が続いていることによる需給の逼迫によるものとしている。前回予測より140万便減少した。
世界経済の動向や戦争、サプライチェーンなどの影響がリスクであるとしており、特に選挙が多い今年は世界情勢が大きく変化する可能性もあり、多くの要因がプラスにもマイナスにも働くとしている。