成田空港に残る“平成ノスタルジー” 京成、東成田駅の閉鎖エリア公開

京成電鉄は、セレクトショップのフリークスストアを運営するデイトナ・インターナショナルと共同で、東成田駅の非公開エリアを使ったイベント「昭和・平成ノスタルジーミュージアム」を開催した。

東成田駅は1978年に成田空港駅として開業。かつてはその名の通り成田空港の最寄り駅として機能していたが、その後空港ターミナルに直接乗り入れる新路線計画が持ち上がり、1991年に新たな成田空港駅が設置された。それに伴い、旧成田空港駅は東成田駅に改称し、空港の玄関口としての役目を終えた。

旧駅は2面4線のホームを有し、当初は1・2番線が特急用ホーム、3・4番線が普通用ホームと使い分けられていたが、改称後は1・2番線とコンコースの大部分を閉鎖。現在は1番線が上りホーム(京成成田・京成上野方面)、2番線が下りホーム(芝山千代田方面)として使用されている。

イベントはスカイライナーの運行開始50周年と成田市の市制施行70周年を記念して、6月22日と23日の2日間にわたって開催。1991年に閉鎖されたエリアに8か所のスポットを設け、スタンプラリーを楽しみながら巡れるようにした。

壁や柱には当時掲示されていた広告や看板などがそのまま残り、空港最寄り駅として賑わった平成最初期の姿を思い起こさせる。コンコースには14台のLEDパネルを設置。滑走路をイメージした光と音のインスタレーションが楽しめる。また、ホームには初代スカイライナーのTシャツなどのオリジナルグッズを販売するポップアップストアを設置した。

京成電鉄とデイトナ・インターナショナルのコラボイベントは、沿線地域の魅力発信や活性化を狙ったもので、今回が3回目。第1弾は2023年12月に、京成上野〜日暮里駅間に設置されていた旧博物館動物園駅でアート体験を実施。第2弾は千葉県佐倉市の観光キャンペーンとのコラボで、3月に記念乗車券を発売したり特別列車を運行したりした。両社は今後も、異業種コラボレーションによる取り組みを行っていきたいとしている。

▲キーホルダー型の記念入場券

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