ヘルシンキ・ヴァンター空港、アジア路線の旅客数がコロナ前の45%減 回復遅れる

ヘルシンキ・ヴァンター国際空港(HEL)

空港運営会社のFinaviaは、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港を発着するアジア路線の利用者数の回復が遅れていることを明らかにした。

2024年1月から6月までの間、運営する20空港を940万人が利用し、このうち770万人がヴァンター国際空港を利用した。一方で地政学的な影響や旅行習慣の変化に伴い、2019年の水準への回復が遅れており、利用者数は依然として、2019年比70%の水準にとどまっている。

ロシア領空の通過禁止に伴い、アジア行きのフライトが大幅に減少し、アジア路線の旅客数は2019年比45%減少している。レジャーでの航空需要の増加に伴い、ギリシャやスペイン、イタリア行きの利用者数は増加した。Finaviaが運営する地方19空港では、冬の観光シーズンに伴い利用者数が増えた。

ビジネス需要はリモートワークや組織での厳格な出張ポリシーによって減少したほか、航空から鉄道へのシフトが進んでいる。2019年以降、国内の航空需要がドイツでは52%、スウェーデンでは38%減少した。オウルはビジネス需要が大きい空港であることから、回復が2019年比52%と大きく遅れている。

人気のある目的地は、ストックホルム、ロンドン、アムステルダム、コペンハーゲン、パリ、バンコク、東京、ソウル、ドーハ、シンガポールとなった。