キャセイパシフィック航空、香港政府の優先株買い戻し完了

キャセイパシフィック航空

キャセイパシフィック航空は、香港政府からの195億香港ドルの優先株を全額買い戻した。

コロナ禍での資本再編の一環として発行した優先株のうち、残る50%にあたる97億5,000万香港ドル相当を買い戻した。最初の50%は2023年12月に買い戻している。さらに配当金として、総額で24億4,000万香港ドルを支払っている。

ロナルド・ラム最高経営責任者(CEO)は、「本日はキャセイパシフィック航空にとって重要な節目であり、資本増強の際に香港政府からいただいた貴重な支援に完全に報いることになります。香港のためにキャセイパシフィック航空を再建する私たちの取り組みは順調に進んでおり、そのおかげで香港が再開してからわずか18か月で優先株を全額償還することができました。パンデミックの最中もその後も、香港政府、その取締役会オブザーバー2名、すべての株主がキャセイパシフィック航空に示してくださった支援と指導に、私たちは非常に感謝しています」とコメントした。

キャセイパシフィック航空では2020年に、総額390億香港ドルの資本再構成計画を発表。この他に既存株主に対する117億香港ドル相当の新株予約権の発行、香港政府によるつなぎ融資枠78億香港ドルから構成されている。つなぎ融資枠は利用されず、2023年6月に期限が切れた。

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