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オービスのMD-10型機「フライング・アイ・ホスピタル」、成田に飛来
「空飛ぶ眼科」とも呼ばれるオービス・インターナショナルのMD-10型機「フライング・アイ・ホスピタル」(機体記号:N330AU)が8月1日、成田空港に飛来した。
フライング・アイ・ホスピタルは世界中で眼科医療活動を行うNGOのオービス・インターナショナルが保有する、機内に眼科治療設備を整えた世界で唯一の機体。フェデックス・エクスプレス(FedEx)から寄贈されたMD-10Fを改造して2016年から運航されている。
医療技術が発達していない国に飛び、ボランティアの医師や専門家、臨床スタッフが知識と専門技術を伝える「眼科教育病院」の役割を持ち、機内には手術室のほか、手術前後のケアルーム、レーザー治療やシミュレーショントレーニング機器などが備わっている。
日本に飛来する機会は少なく、前回は2023年4月21日に親善ツアーの一環として関西国際空港に寄港。国内では初めて機内が公開された。
航空機の位置情報を提供するサービス「Flightradar」によると、今回のフライトではヴィクターヴィルを現地時間7月31日午前6時59分に出発。アンカレッジを経由し、成田空港には8月1日午後12時58分頃に着陸した。
機体は504番スポットに1時間ほど留まった後、午後2時過ぎに出発。A滑走路を午後2時35分頃に離陸した。8月にウランバートルでの活動が予定されており、成田空港への寄港はテクニカルライティング(給油目的)と見られる。
なお、現在のフライング・アイ・ホスピタルは3代目の機体。初代はユナイテッド航空から寄贈されたDC-8型機(機体記号:N220RB)で、1982年に就航。2代目はファンディングで取得したDC-10型機(機体記号:N220AU)で、1992年から2016年まで活躍した。3代にわたってこれまでに95以上の国で、ボランティアの医療現地の眼科医に医療ノウハウを提供したという。