スプリング・ジャパン、成田〜北京線開設 中国からの訪日に利便

スプリング・ジャパンは8月1日、東京/成田〜北京/首都線を開設した。ボーイング737-800型機で1日1便運航する。

日本航空(JAL)のウェットリースとして、スプリング・ジャパンの機材と乗員を使用して運航するもの。JAL便名での運航となるが、コードシェア(共同運航)を行い、スプリング・ジャパン便名でも販売する。

北京/首都行きのJL8689/IJ17便は東京/成田を午後5時55分に出発し、午後9時15分に到着する。東京/成田行きのJL8680/IJ18便は北京/首都を午前10時45分に出発し、午後3時30分に到着する。東京/成田、北京/首都ともに第3ターミナルを使用する。

付帯サービスは原則的にスプリング・ジャパンの基準が適用されるが、JAL便名で予約した場合は座席指定料金や受託手荷物料金、超過手荷物料金が無料になる。ただし、JAL便名での予約は当面の間、上海春秋国際旅行社のみでの取り扱いとなる。

▲スプリング・ジャパン 大佐古将彦執行役員

スプリング・ジャパンの大佐古将彦執行役員は、「メインターゲットは価格感度が高い中国のお客様」と話し、「中国から日本にお越しいただくという観点で非常に利便性が高いダイヤ」と説明。各方面との乗り継ぎのしやすさもメリットとしたうえで、「お求めやすい価格で提供することで、中国人、日本人、欧米人と様々な方にご利用いただけるようになるのでは」と話した。

初便となるJL8689/IJ17便(機体記号:JA03GR)は、189席に対してほぼ満席となる184名が利用。中国への帰省客と見られる家族連れなどが目立った。搭乗ゲートでは8月1日から導入された2代目制服を着用した客室乗務員らが、乗客一人ひとりに記念品を手渡した。

東京/成田〜北京/首都線の開設により、スプリング・ジャパンの路線網は、東京/成田〜札幌/千歳・広島線の国内線2路線と、東京/成田〜上海/浦東・ハルビン・天津・寧波線の国際線4路線と合わせて計7路線となった。

春秋航空日本として2012年9月に設立。2014年8月1日に東京/成田〜広島・高松・佐賀線の3路線で運航を開始した。2021年6月にJALの連結子会社となり、同年11月には現在の社名に変更。8月1日に就航10周年を迎えた。

■ダイヤ
JL8689/IJ17 東京/成田(17:55)〜北京/首都(21:15)
JL8680/IJ18 北京/首都(10:45)〜東京/成田(15:30)