IAG、エア・ヨーロッパの買収契約を破棄

インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)は、エア・ヨーロッパの買収契約を解除する。

契約は2023年2月23日に締結され、グローバリアから発行済み株式の80%を取得し、完全子会社化するとしていた。IAGは2022年8月16日に、エア・ヨーロッパの発行済み株式の20%を取得している。

契約の解除に伴い、IAGはグローバリアに違約金として5,000万ユーロを支払う。IAGの取締役会は、現在の規制環境下では取引を継続することは株主にとって最善の利益にならないとの結論に達したとしている。

IAGのルイス・ガジェゴ最高経営責任者(CEO)は、「この決断は、株主の皆様にとって最善の利益であると考えています。IAGは、マドリッドをハブとして効果的に競争することを含む戦略に引き続き全力を尽くします。これは好調な結果をもたらしている戦略です。マドリードのハブ空港がヨーロッパ最大のハブ空港のライバルとして発展できるよう、今後もマドリードでのプレゼンスを高めていきます」とコメントした。

IAGは2011年1月に設立された、ブリティッシュ・エアウェイズ、イベリア航空、ブエリング航空、エアリンガス、レベルなどを傘下に持つ持株会社。