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JR九州は、JR九州高速船が運航する「クイーンビートル」が、浸水を隠したまま運航を継続していたと発表した。
今年2月に少量の浸水を確認し、管理簿を作成の上で浸水を認めた場合には記載する一方、航海日誌やメンテナンスログには異常を記録していなかった。5月27日の博多港帰着時のチェックで浸水量の増加を確認し、翌28日に浸水警報が鳴動しないよう、警報センサーの位置を上部にずらしていた。同30日には浸水量がさらに増加し、警報が発動したことから九州運輸局へ報告し、同日に運航を停止した。
7月4日に臨時検査を終え、7月11日に運航を再開したものの、8月6日に国土交通省が行った監査で乗務員への聞き取り調査を実施した結果、浸水を九州運輸局へ未報告であることをが発覚。翌7日に社長や取締役への事情聴取の結果、事象を確認したとしている。
浸水は203年2月にも確認され、クラックが見つかっていた。その際にも九州運輸局やJR九州に未報告のまま運航を継続しており、国土交通相から「輸送の安全の確保に関する命令」を受領し、改善報告書を提出していた。