ニュージーランド航空、利益大幅減 エンジン問題や競争激化で

ニュージーランド航空(ボーイング787-9型機)

ニュージーランド航空は、2024年6月期の通期業績を発表した。税引き後純利益は1億4,600万ニュージーランドドルだった。

旅客収入は59億ニュージーランドドル、税引前利益は2億2,200万ニュージーランドドルだった。期末配当は1株あたり1.5セントとなる見通し。国境開放に伴い、過去最高の業績を記録した前期より利益が減少した。

旅客収入には、換金の可能性が極めて低いと判断された、未使用の顧客クレジット9,000万ニュージーランドドルが含まれている。燃油費は約1億9,000万ニュージーランドドル、燃油費を除く営業費用は約2億2,500万ニュージーランドドル増加した。

上期は堅調な業績だったものの、下期には経済環境の悪化により特に企業・政府部門向けの需要が悪化したほか、プラット&ホイットニー製エンジンのメンテナンス問題、ロールス・ロイス製エンジンの追加整備に伴う一部機材の運航停止、アメリカの航空会社との競争激化などの影響を受けた。一部機材の運航停止に伴う減益は、補償金を差し引くと約1億ニュージーランドドルだった。

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