関西国際空港T1、国際線保安検査場の一部を9月3日先行オープン

関西エアポートは、関西国際空港第1ターミナル4階の国際線保安検査場の一部を、9月3日に先行オープンする。

国際線の保安検査場は3か所から1か所に集約し、面積を拡大する。スマートレーンを導入し、レーン数を増やすことで保安検査にかかる時間を短縮する。処理能力は1時間あたり4,500人から先行オープン時には5,000人以上、グランドオープン時には6,000人へ拡大できる見通し。

現在、面積は約3,500平方メートルでレーン数が16台、レーンの長さが15メートルのところ、先行オープン時には面積が約3,600平方メートル、レーン数が16台、レーンの長さが20メートルが10台、15メートルが6台となる。グランドオープン時には面積が約6,300平方メートル、レーン数は18台となり、レーンの長さが15メートルの2台を追加する。将来的には22台まで増設が可能となる。

また、待ち行列を管理する「キューイングマネジメントシステム」を日本で初導入する。リアルタイムデータを活用し、利用者の数や状況に応じて自動でフラッパーを動かして、保安検査レーンへの動線を切り替えることができる。

第1ターミナルのリノベーション工事の進捗率は、8月末時点で80%。国内線の商業エリアを約5倍、国際線エリアを25%、駐機スポット数も5か所拡大するほか、2か所の国際線共用ラウンジを新設し、点在するラウンジを集約する。2025年春のリノベーション完了後の年間処理能力は、国際線が3,000万人、国内線が600万人の3,600万人を想定している。