キャセイパシフィック航空、15機でエンジン燃料ライン交換 7日まで欠航便

キャセイパシフィック航空(エアバスA350-1000型機)

キャセイパシフィック航空は、エアバスA350型機の全機材にあたる48機でエンジンの自主点検を実施し、15機のエンジン燃料ラインの交換が必要であると明らかにした。

これは9月2日、香港発チューリッヒ行きのCX383便(エアバスA350-1000型機、機体記号:B-LXI)が飛行中に引き返し、エンジン部品に不具合があることが判明したことに伴うもの。

このうち6機の修理をすべて完了し、運航が許可されている。残り9機の運航は7日までに再開を予定している。

これにより、4日は31便、5日には9便、6日には8便、7日には6便の欠航が決まった。いずれもアジア路線が対象となる。これ以上の欠航便は予定されていないという。

アレックス・マクゴーワン最高業務・サービス提供責任者は、「このエンジン部品の故障は、世界中のどのエアバスA350型機でも初めての事例であり、キャセイパシフィック航空にとって重大な事態でした。このように短期間ですべてのエアバスA350型機の徹底的な点検と整備を完了するのは困難でした。この問題に安全に対処し解決できたのは、キャセイパシフィック航空の社員のやる気の表れです。この状況を解決し、飛行の混乱を最小限に抑えるためにサポートと尽力してくれた当社のエンジニアリングチームと最前線のチーム、そしてパートナーに心から感謝の意を表したいと思います。また、今回の事案で旅行計画に影響を受けたお客様にもお詫び申し上げます。キャセイパシフィック航空では、お客様と従業員の安全を第一に考え、あらゆる決定を下しています」とコメントした。

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