東海道新幹線、大規模改修工事で新工法開発 コスト低減や工期短縮

JR東海は、東海道新幹線の大規模改修工事での新工法を開発した。9月から施工を進める。

2013年から予防保全の観点から、土木構造物の大規模改修工事を進めている。コンクリート橋はこれまで、コンクリートの経年劣化によるひび割れなどを抑えるために、はね出しスラブと呼ばれる部材を高耐食性めっき鋼板で覆う工法により施工を進めていた。

新たに、はね出しスラブの表面を炭素繊維シートで覆い、表面保護材を塗布する新工法を開発した。シートの重さは鋼板の60分の1以下で取り扱いが容易であるほか、1人でも施工が可能であることから、作業効率が向上する。3割程度のコスト低減や、高架下に建物がある場合でも大規模な撤去や復旧が不要なため、工期の短縮も見込む。