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エア・カナダ、ストライキの影響軽減へ準備進める パイロット労組と合意至らず
エア・カナダは、エアライン・パイロット・アソシエーション(ALPA)に所属するパイロットによるストライキの影響を軽減するため、準備を進めている。
所属するパイロットは、エア・カナダとエア・カナダ ルージュの約5,200人以上で、15か月間にわたる団体交渉では多くの項目で暫定合意に達したものの、両者に意見には隔たりがある。合意に達しなかった場合、9月15日以降にストライキの通知がなされ、通知から72時間後から完全に運航が停止される。
一部機材の運航停止は9月13日から開始し、機体と乗務員は運航再開に備えて再配置や本国への相関が行われる。すでにエア・カナダ・カーゴは一部の貨物の受け入れを制限している。完全な運航停止から通常運航に戻るまでには、7日から10日ほど要する見通し。
エア・カナダのマイケル・ルソー社長兼最高経営責任者(CEO)は、「エア・カナダは、ALPAがカナダの平均賃金上昇をはるかに上回る賃金要求を緩和すれば、合意に達する時間はまだあると考えている」とした上で、ストライキによる混乱を最小限に食い止めるため、「秩序ある閉鎖を開始する極めて難しい決断」も混んでいるとしている。
なお、エア・カナダ・エクスプレス便は影響を受けないものの、1日の利用者のうち約20%しか占めないほか、その多くは最終的にエア・カナダ便に乗り継いでいるという。
エア・カナダでは他社と連携し、欠航に備えて座席の確保を進めている。一方で選択肢が限られていることから、払い戻しや旅行の延期といった選択肢のみしか残らない可能性もあるとしている。カナダの航空旅客反故規則では、ストライキによる欠航や遅延時には補償をうけることができない。