東京モノレール、開業60周年 10000形で当時の塗装再現

東京モノレールは9月14日、開業当時の車両である100形の塗装をイメージした10000形のラッピング車(10041編成)を昭和島車両基地で公開した。開業60周年を記念して、15日から運行する。

東京モノレールは1964年9月17日に浜松町〜(旧)羽田駅間が開業。開業と同時に導入された100形はドイツ・アルウェーグ社との技術提携で日立製作所が製造した車両で、車体長は現在の車両(15メートル級)よりも短い10メートル級。3両固定編成だったが重連運転に対応していた。

今般公開された10041編成では、100形のアイボリーとライトブルーのボディやダークブルーのスカート、「金太郎塗り」と呼ばれる前面のV字形の塗り分けを全面ラッピングで表現。10000形の全面ラッピング車は今回が初めて。モノレールの「M」の形がモチーフの旧シンボルマークや、車体側面のルーバーも再現した。

東京モノレールによると、60年前の主力車両の塗装を今後の主力車両に反映させるというコンセプトで10000形での復刻ラッピングを決めたという。なお、10041編成は2020年9月から今年8月23日まで、サンリオのキャラクター「リトルツインスターズ」とコラボしたラッピング車「キキ&ララ モノレール キラキラスター編成」として運行されていた。

車内は「モノレールミュージアム」として、60年の歴史を振り返る30枚の写真を各車両の広告枠部分に掲示している。東京モノレールによると、写真の多くは同社発行の「東京モノレール50年史」が出典だが、社員が撮影したものもある。

運行初日となる15日は羽田空港第2ターミナル駅で出発式を開き、同駅午前10時55分発の浜松町行き普通列車を社員がホームから見送る。