「LCCバス」が値上げ 乗換検索が教えてくれない、本当の成田空港”ケチケチ”アクセスとは?【コラム】

王道?株主優待券を入手せよ!京成「アクセス特急」

「エアポートバス東京・成田」の運賃+200円(都内の概ねの移動費用)=1,500円程度に収まるのが、”ケチケチ”アクセスの目標だ。もちろん安ければ安いほど良いが。

金券ショップを回るのも趣味の筆者は、京成電鉄の株主優待乗車証を財布に忍ばせておくことが多い。実勢価格は800~1,000円程度で、需給状況や有効期限間近、店舗の場所などの要因によって変動がある。

株主優待乗車証は、自社線を片道1回、距離に制限なく乗車することができる。京成上野~成田空港駅間の普通運賃が1,267円(成田スカイアクセス線経由)だから、株主優待乗車証があれば300円程度得することが多い。

京成3100形

利用する列車は、成田スカイアクセス線経由のアクセス特急。スカイライナーと異なり、運賃のみで乗車できる列車だ。運転間隔は40分に1本で、日中は都営線との直通運転をしている。京成上野・日暮里からの場合、乗り換えが必要だが、途中駅から着席できないことも多々あるので注意するか、別の手段をおすすめする。

株主優待券がないときは…京成本線特急

株主優待券が事前に手に入らず、それでも安上がりにしたいならば、京成本線経由のルートになる。日中は京成上野~成田空港駅間直通の特急が40分に1本、都営線~成田空港駅間の快速が40分に1本(京成上野発着の快速特急と連絡)という運行形態で、実質的に20分に1本、空港へのアクセスが確保される。運賃は京成上野~成田空港駅間で1,052円と、アクセス特急利用時よりも安価になる。

朝夕は、わずかな追加金額でスカイライナー車両に乗車できる「イブニングライナー」と「モーニングライナー」が運行されているが、今回は”ケチケチ”がテーマなので割愛する。

意外と使える?成田エクスプレス

JR東日本 成田エクスプレス E259

成田エクスプレスは割高という印象があるが、お得に利用することができる。JR東日本のインターネット予約サイト「えきねっと」にて、成田エクスプレスの特急券が35%引きとなる、「在来線チケットレス特急券(トク割)」が設定されており、利用すると、東京駅~成田空港駅間の運賃・料金が2,462円となる。

また、JRE POINTを貯めている人は、ポイントを特急券に引き換える「在来線チケットレス特急券(JRE POINT特典)」を利用でき、東京~成田空港駅間は1,342円+720ポイントで利用できる。実質2,000円強で成田エクスプレスを利用できると考えると、悪くない選択肢だ。なお、東京駅以外も、新宿・渋谷・池袋・品川など主要駅からも乗車できるメリットも大きい。

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