MRO JapanとEFW、エアバス機の貨物機改修で基本契約 初号機は来年10月以降の改修目指す

MRO Japanとエルベ・フルクツォイヴェルケ(EFW)は、エアバス機の旅客機から貨物機への改修(P2F)に関する基本契約を、11月7日に締結した。

MRO Japanは、EFWからエアバスA320型機とエアバスA321型機の旅客機から貨物機への改修作業を受託する。MRO Japanは日本で初めてエアバス機の貨物機への改修作業を実施することになり、訓練などを実施した後、初号機は2025年10月以降の改修を目指す。

日本の貨物輸送とロジスティクスの市場規模は、今後5年間で年平均4.2%の成長が見込まれている。輸送手段別では航空貨物が急成長する見通しで、需要の高まりに応える。

エアバスA321P2Fはメインデッキに最大14台、ロワーデッキに最大10台のフルコンテナ、エアバスA321P2Fはメインデッキに最大10台のフルコンテナとパレット1台、ロワーデッキに7台のコンテナを積載できる。EFWのソリューションでは最適化した重量配分により、バラストを追加することなくランダムな積載や貨物を搭載しない飛行も可能としている。また、貨物ドアの開口面積が50%広く、外側に開くため、折り返し時間が60%短縮できる。

エアバスとSTエンジニアリング共同出資するEFWは、エアバス機の整備や貨物機改造のエンジニアリングサービスなどのアフターマーケットサービスを展開している。