常磐興産、フォートレス傘下に TOB成立

スパリゾートハワイアンズ

常磐興産は、Ontarioによる1回目の株式公開買付け(TOB)が成立し、筆頭株主になったと発表した。

フォートレス・インベストメント・グループの関連法人であるOntarioは9月9日、常磐興産の株式公開買付けを発表し、常磐興産の取締役会も賛成の意見を表明していた。完全子会社化し、上場廃止を見込んでいる。

株式公開買付けは2回に分けられ、1回目で下限株式数を超えた。2回目で大口株主から取得し、スクイーズアウトを予定している。

常磐興産は、福島県いわき市のリゾート施設「スパリゾート・ハワイアンズ」の運営企業で、燃料商事事業や製造関連事業、運輸業も営む。2025年3月期の中間決算は、純利益15億2,900万円と大幅な黒字を計上した。スパリゾート・ハワイアンズは日帰り・宿泊客ともに約10%増加し、観光事業は過去最高益となった。通期業績予想も上方修正し、14億8,000万円の最終黒字を見込んでいる。